ぜんぶなんとかなる

ふしみの雑文

HDMI/RCAのカメラ映像とキャプチャ画像でMacで配信するメモ

結論: HDMI, RCA, VGA からのソースを切り替えながら配信する場合、すべてRCAにダウンキャストして切り替えるのが良い

  • HDMIしか出力できないカメラA
  • RCA/S端子しか出力できないカメラB
  • VGAしか出力できないPC

これらの映像源からの映像を切り替えながらPinPMacBookでニコ生配信する環境を構築したメモ。音声は別系統から取ってくるので今回は扱わない。また今回は、以下のような条件もある。

  • PC・カメラAから配信マシンまでの距離が20m
  • カメラBから配信マシンまでの距離が3m

アナログ信号(コンポジット・VGA)がブースターなしで伝送できる距離はだいたい20~30mといわれている。かなりギリギリだ。

まず、それぞれの映像源からMacまでの伝送路、それから最終的にMacに取り込むキャプチャ機器に分けて考える。

MacBook Air にはもちろんキャプチャボードは刺せないので、キャプチャ機器を買う必要がある。現状で出ているのはVGA, コンポジットRCA/S端子のもの。HDMIはまだない。

ということで、最終的にはVGA, コンポジットS端子のどちらかにまとめる必要がある。VGAはVGA2USBという機器もあり、高いがわりと実績があるらしいのだが、そもそもコンポジットS端子VGAへの変換がかなり難しい(というかニッチ)なのもあり、コンポジットS端子に統一する。

ちなみにVGA2USBはは実用に使えるLRというモデルが 100,000 からスタートするのに対し、S端子に対応したUSBキャプチャは需要が多いだけにかなり出回っている (\3000くらいから) 。テレビ向けへの出力をPCに取り込むために使えるからだ。いまどきコンポジット? という疑問もあるが、ニコ生で配信する時点で512×384まで落ちるし、bpsを落とすとノイズも交じる。なにより他の選択肢がないんだから仕方ない。

取り込み口がS端子と決まったので、あとはHDMI, VGAの画像をS端子に変換するダウンキャストコンバータを買う。これも、PC向けの出力をS端子しかない古いテレビで再生するためのものが市場にたくさん出ている。だいたい5,000円くらい。

もちろん長距離の伝送に強い順に HDMI(デジタル) > VGA(アナログ) > コンポジット(アナログ) なので、ダウンキャストするのはなるべく配信PCに近いほうがいい。S端子に変換するのはなるべく手前にする。このくらいの構成ならこれだけ複雑でも個人で出せるくらいの金額に落ち着く。ちなみに、「Macであること」の制限があるのはキャプチャ部分だけで、S端子を選んだ場合はMac/Win間でそこまで大きな環境の差はない。

HDMIの場合も、HDMIをキャプチャするビットレート>USB2.0の最大伝送速度なので、HDMIではUSB2.0接続のビデオキャプチャが作れないという規格的な問題がある。ただしWinの場合、Express Card や PCIカードで HDMI をキャプチャする機器があるので、対応するマシンを使っていればそれらを使うことができる。またVGA2USBはMac/Win両対応をうたっている。

ただしニコ生の場合、便利なニコ生専用配信ソフトが Windowsのみ対応なので、Macでは Adobe Flash Media Live Encoder で頑張らなければならない。意外と操作がややこしくて難しい。やはりノウハウの溜まり方や、こういったソフト面のサポートはWindowsのほうがラクだろう。